北九州市が市政50周年を迎えた2013年、市内にある「溝上酒造」「無法松酒造」「門司港地ビール工房」の3つの醸造元が、“地元酒の地産地消”を合言葉に「北九州三醸造士の会」を結成しました。
地元の地酒をPRする取り組みとして、お酒とお料理を楽しむパーティーイベントの開催や、地域のイベントへのブース出展による広報活動を実施しています。
2017年には、市内(八幡西区楠橋)産のお米「夢一献(ゆめいっこん)」を共通原料として、それぞれの個性を活かした純米酒、粕取焼酎、ラガービールをつくり、「※093」として販売を開始するなど、新たな活動にも精力的に取り組んでいます。
他にも、地元のお酒を杜氏とともに楽しむ「酒まつり」や市内の酒蔵をめぐり、醸造を現場から学ぶ「産業観光ツアー」を実施するなど、3つの醸造元が協力し、地酒を通して酒文化継承の意義や、お酒の地産地消のさらなる推進、お酒でつながるネットワークの構築に力を注いでいます。
【北九州三醸造士の会 事務局】
溝上酒造株式会社
〒805-0047
北九州市八幡東区景勝町1番10号
tel.093-652-0289
メール:jimukyoku@3jyouzoushi.com
北九州三醸造士の会 MOVIE
北九州三醸造士の会のプロモーションムービーが完成しました。三醸造士の会としての想いや、各蔵の酒づくりへの情熱がわかるような内容となっています。
北九州三醸造士のお酒が飲める店・買える店
※093が福岡デザインアワード受賞
北九州三醸造士の会がつくったオリジナル商品「※093(コメゼロキュウサン)」が2018年10月に開催された、第20回福岡デザインアワードにて、審査員特別賞にあたる「Discover Japan賞」を授与いたしました。
※093(コメゼロキュウサン)発売!
八幡西区楠橋で育てられた酒米「夢一献」を共通原料として、三醸造士の会ぞれぞれの蔵元が日本酒(純米酒)、焼酎(粕取焼酎)、ビール(ラガービール)を醸しました。
純米酒(溝上酒造):
夢一献を皿倉山の伏流水で醸しました。豊潤で切れの良い地酒として自慢できる味わいです。
粕取焼酎(無法松酒造):
純米酒の製造過程でできた酒粕を平尾台の麓で醸しました。フルーティーな味わいです。
ラガービール(門司港レトロビール):
純米酒の酒米を精米する際に出た米粉を使って醸しました。際立つコクとすっきりとした喉ごしです。
このように、同じ地域の酒蔵が地域の共通の原料(米)を使い、統一ブランドで3種のお酒を造りだすプロジェクトは日本初!
今回はそれぞれ2000本限定、セット、単品で12月1日(金)に発売いたします。
プロジェクトがスタートした経緯〜コメへの想い〜
溝上酒造は1844年・無法松酒造は1877年からの歴史をもち、門司港地ビールも昨今のクラフトビールブームよりもいち早く1988年から営業をしています。しかし実際には市民認知度はまだまだ低いこともあり、「もっと市民の方々に北九州のお酒の魅力を知ってもらいたい」という目標のために統一ブランド開発を2016年にスタート。2017年10月に八幡西区楠橋で育てられた酒米「夢一献(ゆめいっこん)」の収穫を待って溝上酒造が日本酒を醸し、そこで出来た酒粕を無法松酒造が粕とり焼酎にし、吟醸酒をつくる際に米を削る工程で出る米粉を使った地ビールをつくり、どれも出来たての美味しさをそのまま瓶に詰めました。
プロジェクトの特徴・ニュース性
国内でも1つの会社が日本酒・焼酎・ビールをつくることはあっても、経営の異なる3つの蔵が統一原料で3種類のお酒をつくるという事例は大変珍しいものです。また、本来であれば廃棄されてしまう酒粕や米粉を再利用し、美味しく商品化することはエコの街北九州らしい取組でもあります。
ネーミングについて
商品名の「※093(コメゼロキュウサン)」は3社が北九州の米という統一原料を使っていることと、市外局番が093であることにちなんで付けられました。ラベルデザインにも懐かしい黒電話を模した形で、商品名が隠れています。
ラベルデザインについて
ラベルデザインは溝上酒造(八幡)・無法松酒造(小倉)・門司港地ビール工房(門司)のそれぞれの地域の印象的な建物をモチーフとすることで、市民の方に「北九州には地元の美味しいお酒がある」ことを認識してもらえるよう意図しています。特に若い世代の方に手に取ってもらいたい、と地元のグラフィックデザイナーに依頼し、雑貨のようなヨーロッパ風のタッチの絵柄を採用しました。
販売について
それぞれ3本をセットにしたギフトボックスの他、日本酒・焼酎・ビールそれぞれを市内酒販店、お土産売場等でも販売予定です。
北九州三醸造士について
うまい酒造り一筋
溝上酒造は、北九州市八幡東区景勝町ある日本酒の蔵元です。誕生は弘化元年(1844年)。170年以上の歴史を持ち、地元では、地酒「天心」の銘柄で親しまれています。酒蔵を構えているのは、北九州市の中央にそびえる、「寒造り」に適した皿倉山の麓。ここで、脈々と受け継がれる技と清らかな伏流水をもとに、うまい酒造りを続けています。 地元で収穫される米と皿倉山の清らかな伏流水から生み出される上質な日本酒の数々。中でも溝上酒造の代表的な銘柄「天心」は、新鮮な果実を思わせる豊かな香りとまろやかな口当りに定評があります。溝上酒造が目指すのは、地元の皆さんに愛される日本酒はもちろんのこと、日本酒好きの方だけでなく、20代・30代の方、初めて日本酒を飲む方でも「うまい」と言えるような、そして、2杯、3杯と杯が進むような酒造りです。溝上酒造の日本酒は高く評価され、「全国新酒鑑評会」金賞受賞(平成19年)、「第2回福岡県酒類鑑評会 純米大吟醸酒の部」金賞受賞(平成25年)など、鑑評会でも数々の賞を受賞しています。
溝上酒造ホームページ:
http://www.sake-tenshin.co.jp
溝上酒造株式会社
〒805-0047
北九州市八幡東区景勝町1番10号
tel.093-652-0289
平尾台のふもと豊かな自然の中で
育まれた小倉の酒
無法松酒造は明治10年、平尾台のふもと、企救郡東谷村で創業しました。ここは、紫川の支流・東谷川の上流にあたり、のどかな田舎風景が広がります。この豊かな自然環境の中、秋と冬が清酒、春と夏が焼酎、梅の時期は梅酒と、一年中を通して原料にこだわり、伝統の技で丁寧な酒造りを続けています。 仕込みに福智山系の清冽な水と、厳選した酒米を使用し、じっくりと低温発酵させて造った清酒、そして無法松酒造が得意とする焼酎はともに優れた逸品で、人気です。平成17年には、北九州市および北九州商工会議所より、永年継続企業(創業100年以上の部)として表彰。また、平成21年度 北九州市・食のブランド『百万の息吹』に「無法松 粕取焼酎25度」と「小倉の梅酒・三岳梅林」の2品が認定されました。
無法松酒造ホームページ:
http://muhomatsu.ntf.ne.jp
無法松酒造有限会社
〒803-0186
北九州市小倉南区大字新道寺310番地
tel.093-451-0002
関門浪漫溢れる、
レトロな街の地ビール
門司港地ビール工房は、北九州で唯一の地ビール醸造所です。それぞれがきちんと個性を持ったビールになるように、原料と製法にこだわって製造しています。例えば、原料のホップと酵母は、より良い状態のビールを造るために、品質の面から空輸。製法も、それぞれのビールに合った醸造法を使って製造しています。門司港地ビール工房で造られる地ビールは3種類です。「ヴァイツェン」はドイツの代表的なビールの一つ。小麦麦芽を贅沢に使用した上面発酵のビールで、小麦麦芽独特のフルーティーな香りが楽しめる芳醇な味わいが楽しめます。 「ペールエール」は上面発酵の代表的なビールで、イギリスでよく飲まれています。ホップの口当たり良い苦みと豊かな香りが魅力です。「門司港驛ビール」は昭和初期のラガアタイプを再現したビール。ホップを効かせた苦みとムギのふくよかな味わいが特徴です。醸造する季節によって同じ種類のビールでも微妙に味わいが違うこともあるのも、地ビールの楽しさのひとつ。地ビールとの一期一会をお楽しみ下さい。
門司港地ビール工房 ホームページ:
http://mojibeer.ntf.ne.jp
門司港レトロビール株式会社
〒801-0853
北九州市門司区東港町6-9
tel.093-321-6885
イベント紹介
お問い合わせ
北九州三醸造士の会へのお問合せはこちらのメールフォームよりお願いいたします。メール確認次第、事務局よりお返事をさせていただきます。
北九州三醸造士の会では、おもな情報発信をFACEBOOKを利用して行っています。イベントの最新情報や、三醸造士それぞれのニュースなどはこちらを御覧下さい。
https://www.facebook.com/3jyouzoushi